2015年09月10日
曲と向き合う・・
皆さん、こんにちは。
「あれ?家ではもっと上手に弾けてると思ってたんですけど・・」
↑
最近のレッスンで、ある生徒さんのお母様が、私のレッスン室で弾く
子供さんの演奏を聴いて発せられた言葉です。
私の教室には親御さん(主にお母様が多いですが・・)が、一緒に
来られる方が半分ぐらい、いらっしゃいますが、
実際、上記のような言葉を口にされなくても、心で思われてる方も
多いんじゃないかなあ。
習い始めの子供さんは、目の前の楽譜を音にする事で
精一杯で、家でも教室でも夢中で頑張るので、
家で弾くのも教室で弾くのも、あまり変わらないかもしれませんが、
ある程度、曲が難しくなって、慣れてくると、
家では自分が弾きやすいように、音を抜いたり、リズム変えたり、
無意識にアレンジしちゃうのかな?
難しい所は敢えて弾かないようにして、弾ける所ばかり弾くので、
弾けない所は、いつまでたっても・・・・弾けない・・・・。
親御さんから見ると、上手に弾けてる所しか聴こえてこないし、
上手になった、て思うけど、実際は・・・。
まあ、誰だって、いやなものはいやだし、後回しにしたいし・・
気持ちはわかる・・・けど・・・
元々、弾けない曲の楽譜を渡しているわけではない。
ただ、その子、その子にとって、ちょっと5センチぐらい、ハードルの高い所を
がんばって飛べるように、と思って渡しているので・・。
願わくば・・飛んでほしい・・
上の言葉を発せられたお母さまの子供さんは、それから頑張って、
ハードル、飛び越えられたようです。
ゴールまであと少しだね!
飛べるようになるために、たとえば・・
「ここからここまでの4小節を、こんなふうにして練習してね。」
「片手ずつ」「両手で」「ゆっくり、はっきり」「スタッカートで」「リズム変えたり」
「アルペジオを和音に置き換えて覚える」「右手部分を歌いながら左手練習」
「その逆」・・そういうのを10回ずつ、ひたすら反復練習・・etc・・etc・・・・
そう、ピアノの練習ってのは根気がいります。
家族が傍で聴いてて、心地よく感じられる事は、なかなかないのかもしれません。
適当にアレンジして自分の弾きやすいようにして、
友達や、家に来たお客さんに聴いていただく・・・
こういうテクニックも、必要なことだと思います。
ただ、発表会など、公の場で弾く時は、渡された楽譜にできるだけ忠実で
あってほしい・・・
そして、その楽譜の音符と音符の狭間に秘められた作曲家の想いを
しっかり感じ取ってほしい・・
音楽というのは、そういう積み重ねだと思うし、私は、そういう心を育てたいと思っています。
一つの作品を丹念に仕上げる・・・
このことは、音楽に限らないことですよね。
自分の与えられた仕事に責任を持つ・・ということに
繋がってきます。
そういう意味でも、今、目の前にある作品と、しっかり向き合っていきましょう。。
「あれ?家ではもっと上手に弾けてると思ってたんですけど・・」
↑
最近のレッスンで、ある生徒さんのお母様が、私のレッスン室で弾く
子供さんの演奏を聴いて発せられた言葉です。
私の教室には親御さん(主にお母様が多いですが・・)が、一緒に
来られる方が半分ぐらい、いらっしゃいますが、
実際、上記のような言葉を口にされなくても、心で思われてる方も
多いんじゃないかなあ。
習い始めの子供さんは、目の前の楽譜を音にする事で
精一杯で、家でも教室でも夢中で頑張るので、
家で弾くのも教室で弾くのも、あまり変わらないかもしれませんが、
ある程度、曲が難しくなって、慣れてくると、
家では自分が弾きやすいように、音を抜いたり、リズム変えたり、
無意識にアレンジしちゃうのかな?
難しい所は敢えて弾かないようにして、弾ける所ばかり弾くので、
弾けない所は、いつまでたっても・・・・弾けない・・・・。
親御さんから見ると、上手に弾けてる所しか聴こえてこないし、
上手になった、て思うけど、実際は・・・。
まあ、誰だって、いやなものはいやだし、後回しにしたいし・・
気持ちはわかる・・・けど・・・
元々、弾けない曲の楽譜を渡しているわけではない。
ただ、その子、その子にとって、ちょっと5センチぐらい、ハードルの高い所を
がんばって飛べるように、と思って渡しているので・・。
願わくば・・飛んでほしい・・
上の言葉を発せられたお母さまの子供さんは、それから頑張って、
ハードル、飛び越えられたようです。
ゴールまであと少しだね!
飛べるようになるために、たとえば・・
「ここからここまでの4小節を、こんなふうにして練習してね。」
「片手ずつ」「両手で」「ゆっくり、はっきり」「スタッカートで」「リズム変えたり」
「アルペジオを和音に置き換えて覚える」「右手部分を歌いながら左手練習」
「その逆」・・そういうのを10回ずつ、ひたすら反復練習・・etc・・etc・・・・
そう、ピアノの練習ってのは根気がいります。
家族が傍で聴いてて、心地よく感じられる事は、なかなかないのかもしれません。
適当にアレンジして自分の弾きやすいようにして、
友達や、家に来たお客さんに聴いていただく・・・
こういうテクニックも、必要なことだと思います。
ただ、発表会など、公の場で弾く時は、渡された楽譜にできるだけ忠実で
あってほしい・・・
そして、その楽譜の音符と音符の狭間に秘められた作曲家の想いを
しっかり感じ取ってほしい・・
音楽というのは、そういう積み重ねだと思うし、私は、そういう心を育てたいと思っています。
一つの作品を丹念に仕上げる・・・
このことは、音楽に限らないことですよね。
自分の与えられた仕事に責任を持つ・・ということに
繋がってきます。
そういう意味でも、今、目の前にある作品と、しっかり向き合っていきましょう。。